H.C.栃木日光アイスバックスは7月9日(火)をもってスタッフの菱沼弘子さんが
退職することになりましたのでお知らせいたします。

菱沼さんは、チーム創部以来20年にわたり、また古河時代から数えると57年にわたり、
日光のアイスホッケー文化を支えてこられてきました。ここ数年体調を崩される事が多く、
今後業務を続けていくには体力的に無理が生じると感じられ、今シーズンをもって
スタッフとしての活動を一区切りする運びとなりました。

菱沼さんは18歳で古河電工に入社。その後、20歳より古河電工のアイスホッケー
チームの事務的なお手伝いやチケット販売などを担当されアイスホッケーとの
関わりがスタートしました。
22歳の時に、日光で開催された国民体育大会を機にリンクアナウンスを始められ、
長きにわたり様々な形でチームのサポートをされてきました。
56歳の時に古河電工アイスホッケー部の廃部が発表されると共に、同社を退職されて
アイスバックスの運営会社有限会社栃木アイスホッケークラブへ入社し、
チーム存続へとご尽力をされました。

その後、苦しい時代もあり様々スタッフが入れ替わる中、アイスホッケーへの
愛を絶やす事なく、サポート役に徹し、今日まで活動を続けてこられました。
チームとしては、大きな心の支えが抜けてしまう事は大変悲しいですが、
今後はゆっくりと会場で大好きなアイスバックス の試合を観戦して頂ければと
思っております。

菱沼さんコメント:
話せば長くなるが、今となればあっという間でした。75年の人生の中で57年も
アイスホッケーに携わる事が出来たのも周りの皆様のおかげや、家族の支えが
あり続けてくることができて本当に感謝しています。

思い返せば、幼少期に古河電工対カナダのチームの交流試合を父親に連れられて
交流戦を見に行ったことがきっかけでアイスホッケーを好きになりました。
その後、18歳で古河電工に入社してから、人事部の仕事の一環でアイスホッケー部の
事務所内のマネージャーを引き受けて、過去には遠方まで忘れ物を届けたりすることも
あった。そんな中、いつも考えていたことは選手の皆さんが怪我なく最後まで頑張る姿が
見れることが一番嬉しかった。

私は勝敗よりも、負けても応援に来てよかったなと思える姿を見せてもらえることが
一番の励みになった。
仕事に関しては、前例がなく自分で工夫をしながらやってきた部分もあったので、
全てが正解とは思わない。今の時代にあった形で、より皆様に楽しんでいただけるように
今後は改良してもらえれば思っています。
今後はどこかに行くということではないので、たまに相談をしてもらいながら孫のような
選手達を応援しながら試合をゆっくり見られれば嬉しい。本当に長い間お世話になりました。